グレンチェック
概要
グレンチェックとは、千鳥格子やヘアラインストライプなど4種類の柄の四角形を交互に配置し、大きな格子柄を構成したチェックのこと。
元々は青と白の色糸で斜文織り、またはななこ織りされたものが発祥。現在は黒×白の配色が最も一般的で、その他グレー×白や茶×白なども多いです。
本来は梳毛織物のスーツやジャケットに使われていましたが、知名度が高まりトレンド入りしたことで、プリントで表現されることも増えました。
さらにグレンチェックの上から青や赤などの色格子を配置する「オーバーペーン」もあります。
グレンチェックの特徴
グレンチェックは遠目にみると大きなブロックで構成されており、近くでよく見てみると、各ブロックの中にストライプや千鳥格子が見えることが特徴です。
たとえば大・小それぞれの千鳥格子にする、ストライプの方向をたて・よこにするなど、各ブロックの組み合わせ方でひと味違ったグレンチェックを作ることも可能。
性別を問わない柄のため、男女共に取り入れやすいです。男性ならスーツやジャケットに、女性ならスカートやパンツなど、フォーマル向けのアイテムとの相性がぴったり。
立体感があるため、チェック柄にありがちな“のっぺり見え”を防いでくれます。とてもファッション性が高く、日本だけでなく世界中のアパレルで人気の柄です。
ただし、どちらかというと秋冬向けのあたたかみのあるデザインのため、春夏にはあまり向いていません。春夏アイテムにするなら色味が明るく、軽やかなものを選ぶと良いでしょう。
また、元々フォーマル色の強い柄のため、コーディネートの組み方次第では硬くなりすぎることも。ワンパターン化しやすく、一歩間違えると野暮ったくなることも。
グレンチェックのメリット
- 細かく上品なデザイン
- フォーマル向け
- 立体感がありおしゃれ
- ファッション世が高い
- 格子の組み合わせ方で表情が変わる
- 性別を問わず男女とも取り入れやすい
グレンチェックのデメリット
- 春夏アイテムにはあまり向かない
- コーデ次第では硬くなりやすい
- ワンパターン化しやすい
その他
- 名前の由来は、スコットランドの渓谷「グレナカート(Glenurquhart)」で織られていたことから。正式名称は「グレナカートチェック」ですが、現在は「グレンチェック」の名前で広まっています。
- イギリス王エドワード7世は皇太子時代に、グレンチェックに青の色糸で細い格子を重ねたものをを好んでいました。このことから、「プリンスオブウェールズ(Prince of Wales)」=英国皇太子の称号とも呼ばれます。