リバーレース
概要
リバーレースは、専用のリバーレース機で作る美しいレースです。たて糸に他の糸を絡ませながら、自由自在に模様を作ることができます。細幅から広幅まで生産できることが特徴です。
素材は絹(シルク)の他、綿(コットン)や化学繊維も使用。
リバーレース機での生産は糸を多く使用し(約2万本)、機械の編み速度も遅いです。さらに熟練した職人の手作業が必要な工程もあり、時間も手間もかかります。
そのためリバーレースは最もランクの高いレース地とされており、価格も高価。ウェディングドレスや高級ランジェリーから、高級カーテン、さらに縁飾りなどにも用いられます。
リバーレースの特徴
リバーレースの模様はとても繊細で、まさに芸術作品と言っても過言ではありません。手間ひまかかっているからこそ精巧優美なレース地に仕上がり、上品で美しいその模様は、王族や貴族を虜にしたといわれています。
美しさや高級感を出したいドレスをはじめとした衣類に最適。縁飾りなどの装飾にも活用できます。ストレッチリバーレースもあるため、ストレッチが必要なランジェリーにも活用可能。
使用する糸が多いものほどより繊細な模様を作ることができ、さらに高級です。ただし価格もその分高価なので、普段着に使うのはあまりおすすめできません。
また薄くて非常に繊細なレースなのでお手入れも難しく、洗濯すると破れてしまうことも。石鹸や弱アルカリ性洗剤を使用して手洗いが最適です。
リバーレースのメリット
- 繊細で美しい模様
- 上品で優美なデザインを作れる
- 使用する糸が多いほどより繊細になる
- 高級感がある
- フランス産や国産、ストレッチ性など種類が豊富
- 高級なウェディングドレスやランジェリーに最適
リバーレースのデメリット
- 高価である
- 洗濯機で洗えない
その他
- リバーレース機はイギリス人のジョン・リバーが1813年に発明しました。王族・貴族の富と権力の象徴として好んで用いられました。18世紀、産業革命によって機械化が進み、リバーレースが庶民にも普及するようになりました。
- 現代ではリバーレース機そのものを作ることがなくなったため、リバーレースは世界の限られた地域でしか生産されていません。これはリバーレースが高級とされる所以の1つでもあります。
- リバーレースのイメージはイギリスやフランスが強いですが、実は日本メーカーの生産量が多いです。