menu

ラーベン編み

概要

ラーベン編みとは、平編みやゴム編みにタック編みを組み合わせながら作る編組織、生地のこと。

「タック編み」とは、ある特定のループに糸を通さずに重ねていき、2本または3本まとめて糸を通す編み方です。穴の空いた感じになるタック(つまんだ部分)を積み重ねたり、配列を変えたりすることで、装飾性のある編み地になります。

そのほとんどが、ラーベン編み機によって作られます。使用される素材は天然繊維・化学繊維を問いません。

ラーベン編みの特徴

ラーベン編みはタックをどのように用いるかによって、違った表情が生まれます。たとえば凹凸を出したり、亀甲状の透かし柄を出したり、あるいは編み目を細かくしたりなど。「ラーベン編み」とひとくちに言っても、幅広い種類があるのです。

ラーベン編みはどれも立体的な編み目になるのが特徴で、1色だけの糸や無地であっても、絶妙なニュアンスのある生地になります。シンプルだけどおしゃれなニットにピッタリです。

またタックを積み重ねていくことで厚手になり、とても暖かいです。一方でタックの部分により通気性も確保されるため、衣類にすれば快適に着られるでしょう。

ただ、薄手のラーベン編みを作るのは逆に難しく、薄手のニットが求めらえる季節(春や秋など)には使いづらいと感じるかもしれません。また使用する繊維の特徴がそのまま反映されやすい点(ウールは洗うと縮むなど)に注意しましょう。

ラーベン編みのメリット

  1. 幅広い種類がある
  2. 立体感のある編み目
  3. 編み目からニュアンスが生まれる
  4. 厚手で保温性が高い
  5. 通気性があり快適
  6. ニット系衣類との相性が良い

ラーベン編みのデメリット

  1. どうしても厚みが出てしまう
  2. 繊維の特徴や欠点がそのまま反映されやすい

その他

  • 鹿の背中にある斑紋のような編み目になる「鹿の子編み(鹿の子柄)」は、ラーベン編みの代表的な柄の1つです。
  • ラーベン編みの変形組織に「ラーベンパイル編み」があります。これはパイルの柄編みをしたもので、鹿の子柄や亀甲柄がより美しく現れます。

ラーベン編みの向いている用途

YAMATOMI OFFICIAL