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リブ編み

概要

リブ編みとは、表目と裏目を交互に配列した、よこ編みの基本組織です。「ゴム編み」「フライス編み」「畔編み」とも呼ばれます。

たて方向に並行する畝と畔(あぜ)が出来上がり、全体を見ると縦ストライプ柄のようにも見えます。また表と裏の見た目・テンション(張力)は同じです。

トップスなどで使われる場合は、全体をリブ編みにするだけでなく、袖口や裾など一部分だけリブ編みにし、末端のシルエットをスッキリさせることができます。

リブ編みには表目・裏目の配列の仕方により、いくつかの種類があります。それぞれ生地を見比べてみると、出来上がる畝の幅が全体の雰囲気が違うことがわかるでしょう。

1×1 リブ 表目・裏目を1列ずつ交互に配列
2×2 リブ 表目・裏目を2列ずつ交互に配列
2×1 リブ 表目2列・裏目1列を交互に配列

リブ編みの特徴

リブ編みはとにかく伸縮性に優れています。特によこ方向によく伸びるため、トップスの袖口や裾、靴下といった衣類に利用される編み方です。体にフィットしてくれるため、ボテッとした印象のトップスでもスッキリと見せられるでしょう。

見た目の特徴としては、編みによって生み出される縦ストライプのような柄がポイント。女性に人気のリブニットトップスのように、ボディラインを出しつつ縦ストライプで痩せ見えする効果が期待できます。

また生地が端から丸まらないため、裁断や縫製をしやすいです。表と裏の区別はつきませんが、どちらを表・どちらを裏にしても問題ありません。

ただ、リブ編みは他のよこ編み・たて編みに比べると、やや時間と手間のかかる編み方になっています。

リブ編みのメリット

  1. よこ方向への伸縮性が高い
  2. 縦ストライプ柄のような畝がおしゃれ
  3. スッキリとした印象に見せられる
  4. 耳まくれ(生地の端が丸まること)が起こりにくい
  5. 表目・裏目の配置の仕方で印象が変わる

リブ編みのデメリット

  1. 他の編地に比べ、やや時間と手間がかかる
  2. 吸湿性・放湿性の悪い素材だと蒸れやすい

その他

  • 「リブ(rib)」とは、リブ・ステーキと同じ意味の「あばら骨」のことです。編目があばら骨が並んだような見た目になっていることからこの名前が付けられました。
  • ゴムのような伸縮性があることから「ゴム編み」、畔ができることから「畔編み」、同じ編み方ですが、丸編み機で編まれたものは「フライス」と呼ばれます。どれも同じ生地を指します。
  • リブ編みに使用できる素材は、ニット衣類に定番のウールやアクリルはもちろん、綿やポリエステルも。リブ編み自体が伸縮性を出す編み方となっているので、ウールやアクリルほど伸縮性のない素材でもほどよく伸縮性を出せます。

リブ編みの向いている用途

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