ラメクロス
概要
ラメクロス とは、ラメ糸をジャカード織りにし、キラキラの模様を表現した生地です。素材は絹が多く、他にも綿や化学繊維などが用いられています。
ラメ糸とは「メタリックヤーン」とも言って、金属を使った糸(金属糸)です。ラメ糸には様々な作り方があります。
- 金・銀・アルミなどの箔を和紙に貼って細く切る
- 金属をポリエステル繊維に蒸着させて細く切る
- 普通の糸を芯にしてらせん状に金・銀・アルミの箔を撚り付ける
光が当たることでキラキラするラメ糸になるので、他の糸と一緒に織り込むことで、キラキラした生地ができます。ラメ糸の比率を多くすることで、光沢感も強くなります。
ジャカードは基本的に伸縮性の低い生地ですが、ラメクロスにはよく伸びる糸を使うことで伸縮性の高い生地に仕上げることもできますよ。
ラメクロスの特徴
ラメクロスはとにかくキラキラしていて、華やかでゴージャスな生地。そのためイブニングドレスやスーツなどのドレッシーな装いを得意としています。着物の帯に使われることも。
最近はフォーマルウェアじゃなくても、セーターなどにさりげないキラキラのラメクロスが使われることもあります。薄手で伸縮性のある生地を作れるため、ストッキングとしても人気です。
風合いはやわらかく、やや肉厚。使用するラメ糸の比率や織り方により、メタリック感あふれる生地にすることもできますよ。落ち着いたものは日常使いに、メタリック感のあるものは衣装になど、使い道は幅広いです。
またジャカード織りと組み合わせることで、ラメの中に花などの柄が浮かび上がるような模様を作ることもできます。デザインや用途を考えるのが楽しくなるような生地ですね。
糸が織り込まれているので洗濯で抜け落ちたり崩れたりすることはありませんが、ラメ糸で使われている金属や箔が芯から剥がれ落ちることがあります。
手洗いで優しく洗うか、キラキラが弱くなったら買い替えのタイミングにしましょう。また金属を使っており熱に弱く、アイロンがけにも注意しましょう。
ラメクロスのメリット
- キラキラしていてゴージャス
- 絢爛豪華な雰囲気を出せる
- ドレッシーな装いが得意
- 日常的なアイテムにも使いやすい
- ソフトな風合い
- 肉厚な手触り
- 色落ちや糸が抜け落ちにくい
ラメクロスのデメリット
- 洗濯によりラメ糸の金属が剥がれ落ちることがある
- 熱に弱く、アイロンがけに注意(低温でかけること)
その他
- シルクのように光沢感のある生地もありますが、ラメクロスの光沢感は格別。シルクが見る角度によって上品なツヤが出るのだとすれば、ラメクロスはどの方向から見てもゴージャスにキラキラしているのが特徴です。