シャギー

概要

シャギーとは、長い毛羽の厚手の毛織物のこと。見た目は非常にもじゃもじゃしており、一見すると動物の毛皮のようにも見えます。

毛足の長い平織り・綾織り・パイル織りの紡毛織物を起毛立たせます。ループ糸をたて糸に使って織り、ループを切って毛羽を出す製法、パイル織りでは長いパイルを切るという簡単な製法です。

モヘヤ、アルパカ、アンゴラなどのやや硬めの獣毛を使うことで、その美しさを活かすことが可能。他にも綿や化学繊維と混紡したシャギーもあります。

毛足の長いものには無地が多いですが、霜降りやチェック柄など豊富な柄もありますよ。

シャギーの特徴

シャギーは毛足の長さも、密集度もさまざまです。毛むくじゃらの動物のようにもじゃもやしたシャギーもあれば、極細の毛羽が細かく起毛しているシャギーも。

どんな生地でも「毛っぽさ」がよく出ているため、使用した獣毛の美しさや魅力をより深く味わえる生地だと言えるでしょう。

雰囲気はとてもゴージャスでヘアリーなので、衣類にはアウターやセーター、帽子などが最適。また最もポピュラーな用途は意外にもラグマットで、裸足で長い毛羽の肌触りの良さを堪能できるでしょう。

通気性も高く、毛むくじゃらですが夏場でも蒸れる心配はありません。もじゃもじゃ質感がかわいらしく、特に女性から人気です。

ただし、毛足が長いため汚れが絡まりやすかったり、抜け毛が気になったりすることも。長く使ううちに、弾力のあった毛羽がへたれて潰れてしまうこともあります。

普段からブラッシングをするなど、定期的なお手入れも欠かさないようにしましょう。

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