menu

シャークスキン

概要

シャークスキンとは、サメの皮のようにザラザラした手触りと見た目の毛織物。濃色の色糸と白糸で斜面織りをして、表面に非常に細かな配列模様をあらわします。

面白いことに、綾目は右上がりですが、表面の細かい斜めのジグザグは左上がりになることが特徴。

織ったあとに表面の細かい毛をカットするクリアー仕上げを施すことで柄がよく見えるようになり、すっきりと仕上がります。

使われる素材は羊毛・ウールや、綿、化学繊維など。オーソドックスなのはウールですが、綿のシャークスキンは太めの糸を使ってななこ織りしたもので、糸が盛り上がりやや硬い手触りになります。

シャークスキンの特徴

シャークスキンの表面はザラザラとしていますが、綾目が細かいので気になるほどではありません。滑らかな手触りとは違った、ニュアンス的な手触りに感じられるでしょう。

またクリアー仕上げによりすっきりと軽い印象に生地自体は厚すぎず薄すぎずで、春や秋にちょうど良いと言えます。

シャークスキンの定番カラーは灰色。遠目で見ると無地ですが、近くで見るとシャークスキン特有の柄が見えます。2色の糸を使うことで、単色とは違う深みのある色合いになり、控えめで大人っぽい雰囲気です。

高級感があり、トラディショナルな紳士服によく合い、スーツの代表的な素材。「ちょっとしたこだわりのある一着」にピッタリです。

紳士服の定番ですが、やや無骨寄りな印象があるため、軽やかさや華やかさが求めらえる子供服や婦人服には取り入れにくいかもしれません。またカッチリとした印象が強いので、カジュアルなアパレルにも使いづらさを感じます。

シャークスキンのメリット

  1. ザラザラとした手触りが独特
  2. すっきりと軽い印象
  3. 控えめで大人っぽい雰囲気
  4. 春秋にちょうど良い厚さ
  5. 遠目では無地、近くではサメ肌のような表面が見える
  6. 高級感があり、トラディショナルスタイル

シャークスキンのデメリット

  1. 子供服や婦人服には取り入れにくい
  2. カジュアルスタイルには取り入れにくい

その他

  • シャークスキンと似た生地に「オックスフォード」があります。オックスフォードはしなやかでシワになりにくく、光沢感があり、シャツ生地の定番。より厚手で表面がざらついており、スーツ生地の定番がシャークスキンです。
  • 皮革としての「シャークキン(サメ革)」もあり、エキゾチックレザーの一種。サメは養殖できず、300種類上のサメのうち革にできるのは約20種類しかいないので、希少な皮革製品に分類されます。

生地問屋YAMATOMIのオススメラインナップを見る

LANATEC(R)シャークスキン
シャンブレーシャークスキン
スマートTRシャークスキン
麻調シャークスキン

YAMATOMI OFFICIAL