ファンシーツイード
概要
「ツイード」とは本来、羊毛の厚手の織物のこと。それを意匠糸で織った装飾的なツイードが「ファンシーツイード」です。
意匠糸(ファンシーヤーン)とはモール糸やラメ糸、輪奈のあるループ糸、テープ状の細い糸といった、変わった形状の糸のこと。さまざまな意匠糸を綾織りしたファンシーツイードは、各糸の特徴が絶妙に組み合わさってユニークな仕上がりになります。
ファンシーツイードの特徴
糸1本1本がデザインされた意匠糸を組み合わせながら織ることで、とてもデザイン性の高いファンシーツイードになります。また意匠糸をどのように組み合わせるかによって、完成する生地の表情が異なるのもポイント。
もちろん糸の太さもそれぞれ異なるため、立体的で肉厚です。また、ハイブランドも取り入れるほど高級感もあります。
その見た目の美しさや耐久性の高さ、見ているだけでも楽しいことから、レディースのジャケットやスカート、バッグなどに使いやすいですね。
ただ、非常にボリューミーな生地なのでそれなりに重さもあります。丈感やサイズ感を間違えると重くなってしまう点に注意しましょう。
またファンシーツイードは実際に高価なツイードでもあるため、手を出しにくかったり敷居が高いと感じる人もいるかもしれません。
ファンシーツイードのメリット
- 意匠糸の組み合わせで表情が変わる
- デザイン性が高い
- 高級感がある
- 美しくてゴージャス
- 華やかで見ているだけでも楽しい
- 立体的に肉厚、ボリューミー
- 耐久性が高い
ファンシーツイードのデメリット
- 重さがある
- 価格が高い
- 厚手なので春夏には不向き
- 吸水性が高く水に濡れると重さが増す
その他
- ファンシー(fancy)とは「装飾的」という意味。シンプルなツイードや他の織物と比べると、見た目がとても美しくゴージャスで、見ていて楽しいのがファンシーツイードです。
- ファンシーツイードとして有名なのが、高級ブランド「シャネル」のスーツ等に使われる「シャネルツイード」です。
- 「シャネルツイード」を開発したのはスコットランド人のウィリアム・リントン。
- リントン社のファンシーツイードはココ・シャネルが愛したツイードと言われ、不動の人気です。日本にも「リントン・ジャパン」があります。