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クレープ

概要

クレープとは、強撚糸を使用し、表面に縮みのような独特のシボ(しわ)が表れる平織物の総称。

よこ糸に強く撚りをかけた糸を用いて平織りにしたあと、精錬します。すると強撚糸の元に戻ろうとする力が働き、シボが表れるのです。

素材は綿・コットンの他、ポリエステルやコットンとポリエステルの混紡などもあります。

「クレープ」は広義的な呼び方でもあり、絹・シルク素材のものに「ちりめん」や「デシン」「ジョーゼット」など、クレープの一種とされる生地もあります。

クレープの特徴

クレープ生地は薄手で軽く、生地表面をよく見てみると、隙間が空いており風をよく通します。そのため長時間着用していても蒸れません。

さらに汗の吸収と放散に優れ、吸水速乾性で長時間さらりとした手触りをキープ。肌に張り付きにくいにも嬉しいポイントです。

元から細かいシボ(しわ)があるため、洗濯してもしわが目立たず、アイロンしなくても気になりません。

こうした特徴から、湿気の高い日本の夏には欠かせない生地になっています。しかし逆にいえば、通気性が高すぎて保温性は低く、秋冬には向かないと言えるでしょう。

クレープのメリット

  1. さらりとしてドライタッチ
  2. 薄手でふんわりと軽い
  3. 通気性が高く蒸れにくい
  4. 吸水速乾性がある
  5. しわが目立ちにくい
  6. 湿気の高い地域や真夏にピッタリ

クレープのデメリット

  1. 保温性が低く寒い地域や秋冬には不向き
  2. 綿のデメリットを反映しやすい

その他

  • 「クレープ(crepe)」は「細かいしわ」という意味。お菓子のクレープは焼いたときにできる縮みや焦げがテキスタイルのクレープに似ていることから、その名前が付けられました。(つまり、テキスタイルが発祥なのです)
  • シボにはたて方向のみのシボ(片シボ)と、方向性の定まらないシボ(両シボ)があります。クレープは両シボ。対して、同じくシボのある楊柳は片シボです。
  • クレープと同じシボのある生地に「ちりめん」があります。「ちりめん」は日本の呼び名で海外では同じく「クレープ」と呼びますが、厳密にはクレープ=綿素材・薄手、ちりめん=絹素材・やや厚手と分類されています。
  • クレープとよく似た生地には「デシン」(クレープデシン)や「ジョーゼット」もあります。絹織物で薄くてドレープ性があり、よりエレガントな素材です。

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