ガーゼ
概要
ガーゼとは、甘撚り(ゆるく撚ること)の綿糸を粗く平織りにした織物のこと。一般的には包帯や傷当てなどの医療用品、布巾の生地、赤ちゃんの産着などに用いられているものとしてよく知られています。
甘撚りの単子を用いて二重織りにしたものは「ダブルガーゼ」と言います。簡単に説明すると、ガーゼを2つ重ね合わせたようなものです。さらに糸密度を高めて織り、強度を上げたタイプもあります。
ガーゼ独特のソフトさを活かすために基本的には綿を素材としますが、最近ではポリウレタンやナイロンを混紡し、伸縮性を持たせた「ストレッチガーゼ」も増えています。
ガーゼの特徴
ガーゼの手触りはとてもやわらかく、さらに織り目が粗いため通気性が高いです。
吸水性や熱放散性にも優れており、汗をよく吸いつつ外に湿気や熱を逃してくれます。そして肌に触れたときの摩擦がほとんどありません。こうした特徴から、赤ちゃんの肌着や寝具、ストール、マスクなど、肌に直接触れるアイテムへの活用が人気です。
さらに洗濯を繰り返すことで、よりソフトで柔軟になり、肌馴染みも良くなります。とても心地よい素材です。
またダブルガーゼの場合、スカスカのシングルガーゼよりもちょうど良い密度や厚みになり、衣類に活用しやすくなります。
ガーゼのデメリットとしては、引っ張りに弱いことや透け感があること。強く引っ張ると破れてしまったり、透け感があるのでそのままでは衣類にできず、工夫が必要です。
ガーゼのメリット
- とてもやわらかな肌触り
- 摩擦が少なく、敏感肌にも優しい
- 吸水速乾性が高い
- 熱放散性があり快適
- 肌に直接触れるアイテムに人気
- ダブルガーゼは薄手だが使いやすい
- 洗濯を繰り返すほどにより柔軟になる
- 夏から冬までオールシーズン使える
ガーゼのデメリット
- 過度な引っ張りに弱い
- 透け感がありそのまま衣類にはできない
その他
- 赤ちゃんがこの世に生まれ、最初に身に着ける肌着はガーゼ素材が一般的。それほどガーゼはやわらかく、赤ちゃんの敏感肌にも優しいということなんですね。
- ガーゼの素材はほとんどが綿なので、中には植物繊維に使われた化学薬品等に反応して肌荒れを起こす場合があります。そんな人は、よりお肌に優しい「オーガニックコットン」を使ったガーゼを選ぶと良いでしょう。
- タオル生地といえばループ編みにしたパイル生地が有名ですが、ガーゼ生地もおすすめです。パイル生地に比べて素早く乾き肌に優しく、またかさばりません。
- ガーゼのその心地良さや洗うほどに肌馴染みが良くなることから、ガーゼ生地のファンがどんどん増えています。