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ボイル

概要

ボイルとは、撚りの強い糸(ボイル撚り)を使って粗く織った平織物です。織密度が低く、ざっくりとした織目を目視で確認できます。

本来は2本の糸を強く撚り合わせたものを使用していました。1本の糸にボイル撚りをしたものを「単糸ボイル」、2本の糸を撚り合わせたものを「本ボイル」と呼び分けることもあります。

素材は綿・コットンや毛・ウールが一般的ですが、絹・シルク、麻、レーヨンなど幅広い素材が使われます。お店では「ボイルカーテン」や「ボイルレースカーテン」として見かけることが多いです。

ボイルの特徴

ボイルは透けるほど薄手の生地ですが、強撚の糸を使っていることで、張りとコシがあるのが特徴。かたくしまったシャリ感やナチュラルな色味もどこか麻を思わせます。

通気性が高いため、清涼感がありサラサラとした手触りです。そのため夏用のブラウスやシャツ、子供服などに使われることが多いです。

薄手で軽い生地がほとんどですが、太い糸で織られたボイルもあります。その場合、透け感は残しつつも肉厚な生地が出来上がります。

またボイルは素材そのものの特徴を引き出しやすいこともポイントです。

ボイルのメリット

  1. 張り・コシがある
  2. 薄手で軽く、透け感がある
  3. 通気性が高く清涼感がある
  4. ドライタッチ
  5. 麻のようなシャリ感がある
  6. 使用する素材そのものの特徴を活かせる
  7. ずっと触っていたくなる心地良さ

ボイルのデメリット

  1. 保温性を求められる冬用アイテムには不向き
  2. 衣類に使用するには裏地が必要
  3. 使用する素材の欠点も引き継ぎやすい

ボイルの種類

使用する素材によって、次のような名称・特徴があります。

コットン・ボイル シースルー(透けて見える)効果のあるやわらかな生地
ウール・ボイル 通気性や吸水放湿性がより高く、汗や湿気でのベタつき・蒸れを防ぐ
リネン・ボイル よりシャリ感があり、ドライタッチな仕上がりに
綿麻ボイル シャリ感とやわらかさを兼ね備え、ナチュラルな雰囲

やわらかいボイルからシャリ感の強いボイルまで、どの素材でもずっと触っていたくなるような心地良さがあることが魅力です。

 

その他

  • 「ボイル(voile)」はフランス語で、英語の「ベール(veil)」を指します。いわば、花嫁のベール(ヴェール)のことです。
  • 帝人社が開発した防透・防視繊維「ウェーブロン」を使ったボイルカーテンがあります。ボイルの「透ける」という性質を抑えながらも、さらりとしてシャリ感のあるカーテンです。戸外から見えにくく、プライバシー保護の点から人気が高まっています。

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