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トリコット

概要

トリコットとは、ニット生地の代表的なたて編みのことです。糸をたて方向にループさせるように編む「トリコット編み機」で作られ、大量生産もできます

「径編み」とも呼ばれます。 さらにトリコットは、密度や糸の使い方によって「デンビー編み」「コード編み」「アトラス編み」などに細かく分類されます。

特に筬(おさ)という折り目を整えるパーツの数によって分類される「シングル・トリコット」「ダブル・トリコット/ハーフ・トリコット」は、アパレル用語として頻繁に登場するものです。※トリコットの種類は下部に掲載

トリコットの特徴

トリコットは何よりも伸縮性が高いことが最大の特徴です。特に体にフィットするアイテムに向いているため、ファッション性の高いアパレルからスポーツウェアまで幅広く利用できます。

また軽くて薄く、やわらかな風合いも特徴のひとつ。多孔性なので通気性が高く、長時間着ていても蒸れにくいため、まさにアパレルのために誕生した生地だと言えます

ランジェリーやインナーなど肌に直接触れる衣類に最適。 丈夫で形状安定性があり、洗濯しても型崩れしにくいです。切りっぱなしにしてもほつれないことから、扱いやすい生地だとも言えるでしょう。

これといった大きな欠点はありませんが、より薄手のシングル・トリコットは安定性が落ちてしまうため、ほとんどアパレル用途には使われません。

トリコットのメリット

  1. 2wayの伸縮性がある
  2. 軽い・薄い・かさばらない
  3. やわらかくて優しい風合い
  4. 丈夫で安定性がある
  5. しわができにくい
  6. 汎用性が高く幅広いアイテムに取り入れやすい
  7. 大量生産しやすいので比較的安価

トリコットのデメリット

  1. 薄さを追求すると安定性・耐久性が落ちる
  2. 糸切れしたところからほつれが広がりやすい
  3. 伸縮性のない繊維とは相性が悪い

トリコットの種類

ダブル・トリコット/ハーフ・トリコット 筬(おさ)を2つにして、たて編みにしたトリコット生地。やや薄手で安定性のある生地になります。
シングル・トリコット 筬(おさ)を1つにして、たて編みにしたトリコット生地。より薄く仕上がりますが、安定性が落ちます。

 

その他

  • 「トリコット(tricot)とは、フランス語で「編む」という言葉が由来ですが、実は発明されたのは1775年のイギリスです。日本では1899年に初めてトリコット編み機が輸入されました。現代はドイツ産のトリコット編み機が主流です。
  • 編み目の密度が高い順で並べると、アトラス編み>コード編み>デンビー編みになります。密度が違う分、それぞれ違った表情を持っているのが特徴です。

トリコットの向いている用途

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