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絹 シルク

概要

絹 シルク はカイコガの幼虫である蚕から取れる糸を使った、代表的な天然繊維・動物繊維です。 蚕の繭をほぐして取り出した生糸は、フィブロインとセリシンという2種類のタンパク質から構成されています。表面を覆っているセリシンをアルカリ液で取り除くと、フィブロインだけの状態になります。 フィブロインは丸みのある三角形になっており、この形状が光を乱反射して絹・シルク特有の光沢を発します。またしなやかさや手触りの良さもフィブロイン由来のものです。 絹・シルク素材の代表的な生産国は中国・インド・ロシアの3カ国で、中国が全体の60%以上を占めます。日本は全体の1%ほどしか生産していませんが、最高品質の絹糸を生産しており、価格は中国産の2倍以上です。

絹 シルクの特徴

絹は現代だけでなく、古くから高級繊維として扱われていて、価格は非常に高価。ただし他の繊維にはない光沢感やしなやかさ、ドレープ性などがあり、エレガントな素材です。 さらに薄手ながらも吸水性・保温性が高いため、高級なインナーや下着類に使われることも多いです。染色性が高く、鮮やかな色を発することもポイントです。 高級感が漂い上品な素材である一方で、天然繊維ゆえのデメリットもたくさんあります。特にしわになりやすい点、虫・紫外線・摩擦に弱い点には注意しましょう。

絹・シルクのメリット

  1. 上品な光沢感がある
  2. しなやかでドレープ性がある
  3. 吸湿性11%で吸水性が高い
  4. 地薄でも保温性が高い
  5. 染色すると鮮やかに染まる

絹・シルクのデメリット

  1. 価格が高価
  2. しわになりやすい
  3. 虫に食われやすい
  4. 紫外線に当たると黄変し強度が下がる
  5. 摩擦に弱く毛羽立ち安い
  6. 石鹸や合成洗剤を使って洗濯できない

その他

  • 紀元前2000年頃の中国で絹・シルクの生産が始まったと言われています。長年製糸の技術を秘密にし織物だけを輸出していました。このとき絹織物が運ばれた交易路が、かの有名な「シルクロード」です。その後、蚕の卵を持ち出した修道僧により国外でも生産が始まりました。
  • 実は日本では、気候が適していたことから3世紀頃から養蚕が始まっていました。京都の西陣織など、伝統的な絹織物も発展しています。
  • アルカリ液でセリシンを取り除くことを「精錬(せいれん))」、生糸を精錬してフィブロインだけにしたものを「練糸(ねりいと)」といいます。
  • 精錬を糸の段階でおこなうことを「先練り」、織物にしてからおこなうことを「後練り」といいます。硬さを少し残したい場合は「三分練り」「半練り」などの工夫もできます。

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