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レーヨン

概要

レーヨンは木材パルプを原料とし、木材に含まれるセルロースを抽出して作った、世界初の化学繊維です。自然界にある植物を原料にしているため、再生繊維とも呼ばれています。 セルロースを化学薬品で溶かしてビスコース液にしたものを、細いノズルから凝固液に押し出して繊維にする「湿式紡糸法」で作られています。 長繊維のレーヨンは「人造絹糸」「人絹」「レーヨン・フィラメント」と呼ばれ、短繊維のレーヨンは「レーヨン・ステープル」「スフ(ステープルファイバーの略)」と呼ばれて区別されます。 また光沢の強さによってブライト(bright)>セミダル(semi dull)>ダル(dull)の3種類に分けられます。

レーヨンの特徴

レーヨンは絹に似せて作られているため、絹のような光沢感やドレープ性を持っています。表面は滑らかで肌ざわりが良く、とても優美でエレガントな素材です。鮮やかに発色する特徴も、レーヨンのエレガントさを引き立ててくれます。 また吸湿性は高く、汗をよく吸ってすぐに放湿するため、夏場でもサラサラとした着心地が持続 上質な華やかな生地ではありますが、しわのなりやすさ、耐久性の低さからアパレルではほとんど使用されていません。特に水に弱いという特徴を持っており、濡れてしまうと強度は著しく低下してしまいます。

レーヨンのメリット

  1. 上質な光沢感とツヤ
  2. 美しいドレープ性
  3. 染色性が良く鮮やかに発色する
  4. さまざまな柄を表現できる
  5. 清涼感があり夏に向いている

レーヨンのデメリット

  1. しわになりやすい
  2. 水に弱い
  3. 強度が低い(濡れるとさらに低下)
  4. 引っ張りに弱い
  5. 家庭での洗濯には注意が必要

レーヨンを洗う場合には必ず洗濯表示を確認して、手洗いを推奨します。洗剤は中性洗剤を選びましょう。また水に弱い性質を持っているため、アイロンをかける際にはスチームを使わず、当て布の上からアイロンをあてましょう。

その他

  • 名前の意味は「光る糸」。工程の中でビスコース液になるので「ビスコース」と呼ばれることもあります。
  • 本来は絹で作られるシフォンやジョーゼット。これらをレーヨンで作ることで価格を抑えたり、より高発色にしたりなど、絹の代替えとして活用できます。
  • レーヨンの側面には多くのひだがあり、そのせいでしわになりやすい・強度が低いという欠点があります。そこで開発されたのが「ポリノジック」で、レーヨンと原料・製法は同じですが側面にひだがなく、強度が高くしわになりにくい繊維です。
  • 化学繊維ですが地球環境に優しく、近年はサステナブルな生地として注目されています。

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