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ポリプロピレン

概要

ポリプロピレンとは、合成繊維の中で最も軽く水に浮く繊維です。石油・石炭・天然ガスなどを原料として作られます。

石油などから精製されたプロピレンを重合(ポリマー化)し、湿式紡糸法または乾式紡糸法で製造します。糸を押し出す金口の形状により、太さなどを調整可能です。

1956年、イタリアで繊維化に成功した際には「夢の繊維」と騒がれました。

ポリプロピレンの特徴

ポリプロピレンは軽さの比重が1にも満たず、また吸湿性・吸水性がまったくないために水に浮きます。丈夫で汚れがつきにくく、保温性も高いというメリットも。

対してデメリットも多く、吸湿性がまったくないこと、耐熱性や染色性が低いこと、肌触りが悪いことなど、アパレル用途としてはいまいち伸び悩んでいます。衣類として用いられる場合には、水着や靴下、下着が多いです。

ただ速乾性に優れており、酸性やアルカリ性どちらの薬品にも強いです。もちろん、化学繊維なのでカビや虫食いも発生しにくいこともメリットだと言えるでしょう。

ポリプロピレンのメリット

  1. 水に浮くほど軽い
  2. 軽いが丈夫
  3. 速乾性が高い
  4. 保温性が高い
  5. 薬品・カビ・虫食いに強い
  6. 汚れがつきにくい

ポリプロピレンのデメリット

  1. 吸湿性、吸水性がまったくない
  2. 耐熱性がなく融点が低い
  3. 染色性が低く色に染まりにくい
  4. 肌触りが悪い
  5. アパレルや繊維としての用途が限られている

その他

  • アパレル用途としてはあまり向いていないポリプロピレンですが、その軽さや丈夫さから、繊維ではなく樹脂としての用途が多いです。繊維として利用したい場合には、特殊な場合に用いるか、他の繊維と混用します。
  • 乾燥機やアイロンなどで継続的に加熱されると繊維自体が酸化して発熱・発火することも。現在はこうした事故を防ぐため、日本化学繊維協会から安全指針が設けられています。
  • ポリプロピレン繊維を使った衣類の場合、漂白剤やドライクリーニング溶剤などで損傷しやすいため、使用しないようにしましょう。

ポリプロピレンの向いている用途

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