トロピカル柄
概要
トロピカル柄(トロピカルプリント)とは、熱帯地域や南国を象徴する動物・植物・熱帯魚・風景、風物などをモチーフにして、大胆に描いたプリント柄の総称。
トロピカル柄のモチーフには次のようなものがあります。
- ヤシの木
- ハイビスカス
- プルメリア
- モンステラの葉
- ホヌ(海亀)
- オウム
- インコ
- パイナップル
- マンゴー
- キウイ
- フラミンゴ
- 南国風の人物
- その他さまざまな熱帯植物や木
トロピカル柄にはさまざまな種類があり、それぞれテイストが雰囲気が違っています。※トロピカル柄の種類は下部に掲載
トロピカル柄の特徴
トロピカル柄の最大の特徴は、なんと言ってもリゾートっぽさ。色彩豊かな柄が多く、見ているだけで南国にいるような気分にさせてくれます。
モチーフがはっきりしていることも特徴。ハイビスカスには「神が宿る」と言われていたり、ホヌ(海亀)は「幸運を運んでくる」と言われているなど、それぞれのモチーフに意味が込められているのもポイントです。
明るく陽気な雰囲気が漂っており、夏にピッタリ。そのため、日本ではアロハシャツ、ハーフパンツ、帽子、水着など、夏向けアイテムに取り入れられることが多いです。
ただ、トロピカル柄はとても複雑な柄なので、織りや編みで出すことはほぼ不可能に近いです。(できたとしても、非常にシンプルなもの)
つまりプリントがほとんどなので、洗濯を繰り返すと色落ちしたり、プリントされた部分が剥がれ落ちたり、擦れて色が写ったりといった、プリント特有のデメリットを感じやすいです。
トロピカル柄のメリット
- リゾートっぽい印象
- 明るく陽気な雰囲気
- 色彩豊かで見ていて楽しい
- 柄の種類が豊富
- モチーフにも意味がある
- 夏向けアイテムと相性が良い
- プリントなので短時間で大量生産できる
トロピカル柄のデメリット
- 織りや編みでの表現ができない
- 色落ちしたり剥がれたりしやすい
- 擦れると色移りしやすい
トロピカル柄の種類
花柄 | ハイビスカスやプルメリアといった南国の花をモチーフにしたもの。 |
南国の島柄 | 動物や植物、あるいは人などを描いた極彩色豊かな柄。南国のムードや空気感を感じさせる。 |
ハワイアン柄 | ハイビスカスやホヌ(海亀)、モンステラの葉を中心としたもの。落ち着いた色彩のものが多い。 |
和柄 | 椿や海の波など、和風な装いのある柄。ハワイ先住民と共に日本人もアロハシャツの着用が義務付けられ、有り合わせの生地をシャツに仕立てたのが始まりと言われている。 |
その他
- 「トロピカル(tropical)」とは「熱帯地方の」「熱帯特有の」という意味。特に南国系の果物に絞った柄の場合「トロピカルフルーツ柄」と言われることもあります。
- トロピカル柄を世界に広めたアイテムといえば、アロハシャツ。トロピカル柄の男性用開襟半袖シャツで「ハワイアンシャツ」や「ワイキキシャツ」とも呼ばれます。
- タヒチにもトロピカル柄が存在しており、四角い生地に柄をプリントし、体に巻き付けて使う「パレオ」が代表的です。