アーガイルチェック
概要
アーガイルチェックとは、ひし形が並んだダイヤモンドチェックの上に細い縞(線)がクロスするように入る格子柄・チェックのこと。単に「アーガイル」とも言います。
配色は2色のダイヤモンドチェックの上に、別の目立つ色で縞が重なっているものが多いです。細い縞はひし形の真ん中で交差し、ひし形に合わせて一定の間隔で並んでいます。
ニットのセーターや靴下などの柄として定番。ニットで編む場合には、ジャカード編み機で作られます。もちろん、ニット以外にはプリントで表現することも可能です。
アーガイルチェックの特徴
アーガイルチェックはちょっと変わり種。これまで「アーガイル」を知っていても、実はこれがチェック柄の一種だとは知らなかった人も多いのではないでしょうか。
アーガイルチェックにはトラディショナルなイメージもあり、どこか“グッドガール”な雰囲気も漂います。そうした印象から、英国ではもちろん日本でも制服に用いられることも。
流行に左右されない昔ながらのデザインであるため、定番アイテムを作りたいときにも向いています。ニットに使われることが多いことからアーガイルチェックに暖かみを感じる人も多いです。
ただ、さまざまなおしゃれな柄が登場した現代においては、アーガイルチェックに古臭さを感じる人も多いかもしれません。目立ちやすい柄でもあるため、日本の若者は取り入れにくいと感じることも。
トラディショナルな柄は「伝統」を感じられる柄であるのと同時に、現代で活躍させるには多少の工夫が必要となりそうです。
アーガイルチェックのメリット
- トラディショナルなイメージ
- “グッドガール”な雰囲気になる
- 制服との相性が良い
- 存在感がある
- トレンドに左右されない
- 暖かさを感じるデザイン
- ニット・編み物との相性が良い
アーガイルチェックのデメリット
- 古臭いと感じやすい
- 目立ちやすい
- 他の柄物との組み合わせには注意
その他
- アーガイルチェックは、実は伝統的な「タータンチェック」から派生したもの。スコットランドのアーガイル地方に住むキャンベル家のタータンチェック(Campbells of Argyle)が由来です。
- 日本ではそろばんに似ていることから「そろばん柄」と呼ばれることもあります。
- 同じく英国発祥のパンクロックに使われる柄でもあり、他の色柄やアイテムとの組み合わせによって“グッドガール”とは真逆の印象になるのも面白いですね。
- アーガイルチェック柄のセーターを「アーガイルニット」、靴下を「アーガイルソックス」など、「アーガイル」の名前を冠した製品名も定番です。