ピンチェック
概要
ピンチェックとは、非常に細かく小さな格子柄・チェックのこと。格子柄の中でも比較的小さな「千鳥格子」や「ギンガムチェック」、とても細かな「マドラスチェック」よりも目が細かすぎて、遠目で見ると無地にも見えます。
ピンチェックで使われる色数や配色には、特に決まりはありません。濃色と淡色の2色で構成されるものがほとんどですが、中には3色以上の組み合わせもあります。また紺地に青の縞など、同系色でまとめられることもあります。
ピンチェックはプリントとして表現も可能ですが、ほとんどが先染め糸の織り柄で作られることが多いです。
ピンチェックの特徴
ピンチェックは非常に細かい格子柄。そのため近付けばチェック柄がわかりますが、離れると無地に見えるため、柄物が苦手な人でも取り入れやすいことがポイントです。
使われる色によって遠目で見たときの色合いが変わります。たとえば白地に黒い縞を細かく引くと、遠目にはグレーに見えるなど。
また落ち着いた印象のあるピンチェックは、洋装にも和装にも合います。スーツなどの洋装にすれば大人っぽくクラシックな印象に、着物などの和装にすれば、高貴で品のある印象を作れるでしょう。男女問わず使えるデザインです。
ただ、他の格子柄に比べるとどうしても主張が控えめになってしまうため、華やかなアイテムが好きな人には物足りないと感じるかもしれません。
また、控えめなチェック柄と言っても他の柄物との組み合わせ方には注意が必要です。
ピンチェックのメリット
- 一見無地にも見えて主張しすぎない
- 近くで見たときと遠目で見たときの印象が異なる
- 使用する色によって遠目での色合いが変わる
- 落ち着いた印象
- 柄物が苦手な人でも取り入れやすい
- 洋装にも和装にも合う
- 女性も男性も使えるユニセックスな柄
ピンチェックのデメリット
- あまり華やかさはない
- 物足りないと感じることもある
- 他の柄物とのコーディネートには注意が必要
その他
- ピンチェックは極細の針(pin)ので描いたような見た目から。他にも「ピンヘッドチェック」「ミニチュアチェック」「タイニーチェック」とも呼ばれます。和名は「みじん格子」
- ピンチェックに近い小さな格子柄は「スモールチェック」と呼ばれることがあります。
- 縞が少し太めになった細かな格子柄は「バーズアイ」と呼ばれることもあり、特にスーツで人気です。
- 「ピンチェック」は、労働者に使われる青地に小さい点の格子柄の綿布を指す場合もあります。