ウインドーペーンチェック
概要
ウインドーペーンチェックとは、無地や霜降り状の色地の上に、1色(または2色)の縞が直角に交差した格子柄・チェック。格子はやや大きめで、ほぼ正方形になります。
イギリスの伝統柄のひとつでもあります。男性用のスーツやジャケットに古くから用いられており、濃色の地に淡色1色の格子を織柄で作ったものが定番です。
先染め糸の織柄で作るほか、プリントでも表現できます。
ウインドーペーンチェックの特徴
古くから使われている伝統柄なので、トラディショナル・クラシックな印象があります。チェック柄の中でも子供っぽくならず、大人でも取り入れやすいと言えるでしょう。
シンプルながらも主張が強く、なおかつ存在感は放ちますがすっきりとした構成であるため、上品・気品あふれる印象にも。
白地に紺色の格子は爽やかで春夏向け、紺地に黄色の格子はあたたかみがあり秋冬向けなど、配色次第でその季節に合わせることも可能です。
また存在感を抑えたいときには縞の幅を極細にするなどして、目立ちすぎずさりげないチェック柄にすることも。
伝統を受け継ぐ柄でありながら、時代やトレンドに合わせて少しずつ調整されているデザインです。
しかし大きめの格子柄は視覚効果によって膨張して(太って)見えやすいため、細身に見せたいときには不向きです。また、他の柄物との組み合わせもちぐはぐにならないように注意しましょう。
ウインドーペーンチェックのメリット
- トラディショナル・クラシックな印象
- 知的な雰囲気が漂う
- 子供っぽくなりすぎない
- シンプルだけど存在感がある
- すっきりとしており上品
- 季節に合わせた配色が可能
- 太い縞・細い縞で印象が変わる
- トレンドに合わせやすい
ウインドーペーンチェックのデメリット
- 使い方によっては野暮ったい印象になることもある
- ウインドーペーンと他の柄物の組み合わせには注意
- 視覚効果により膨張して見えやすい
その他
- 「ウインドーペーン(window pane)とは「窓枠」「窓ガラス」という意味。窓枠をモチーフにしたシンプルな格子柄です。
- 「ウインドーペーン」は「ウィンドウ・ペン」「ウインドゥ・ペン」「ウィンドペン」といった表記をされることもあります。
- 伝統的なタータンチェックが近代に合わせて変形したデザイン、という説もあります。