シェパードチェック
概要
シェパードチェックとは、黒×白など対照的な2色の色糸を斜文織り、またはななこ織りして作った格子柄のこと。たて・よこの幅が約6mmの一定間隔になっており、さらに交差していないブロックの中に白の斜線が見えています。
配色は主に白と他の色が組み合わされることが多いです。
- 黒×白
- 茶×白
- 紺×白
- 青×白
- 深緑×白
ジャケットや帽子などスポーティーなアイテムの柄として用いられています。
シェパードチェックの特徴
白と他の色が組み合わさることで、たとえば白・黒・薄いグレー・濃いグレーなどの濃淡ができ、シンプルに見えて実はシンプルじゃない、という面白さがあります。
また白の斜線が入ることでスポーティーでカジュアルな印象になり、その斜線の幅が太くなるほど、メンズライクにもなります。逆に斜線が細く薄いものはフェミニンさが増します。
さらに、格子が小さいものはよりフォーマルな印象を持ち、スーツやベストなどにも取り入れられます。
このように、色の組み合わせ、格子の大きさ、斜線の幅などにより、スポーティーからフェミニン、カジュアルまで、さまざまな印象に変化できることが、シェパードチェックの最大の特徴だと言えるでしょう。
ただ、他のチェック柄(ギンガムチェックなど)とよく似た雰囲気を持っているため、よく見ないと区別が難しいかもしれません。
シェパードチェックのメリット
- 濃淡のあるチェック柄
- スポーティーでカジュアルな印象
- 格子の作り方でフォーマルやフェミニンにも変化可能
- 老若男女問わず取り入れやすい
シェパードチェックのデメリット
- 他のチェック柄と似ているため区別が難しいことも
その他
- 「シェパード(shepherd)」とは羊飼のこと。スコットランドの羊飼がこの格子柄を愛用したことから、「シェパードチェック」と名付けられました。和名では細かい弁慶縞(弁慶格子を小柄にしたもの)を意味する「小弁慶」。
- シェパードチェックと似た格子柄に、ギンガムチェックがあります。ギンガムチェックは先染めの色糸と白糸を平織りしてできた織柄で、シェパードチェックより小柄なのが特徴。また、使用される色も水色や黄色など、もっと明るい色が多く、濃色に斜線が見えないという違いがあります。
- このシェパードチェックを元にして進化したものが「ガンクラブチェック」です。2色使いのシェパードチェックを3色使いにしたもので、米国の狩猟クラブ(ガンクラブ)がユニフォームの柄に用いたことが発祥。