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タータンチェック

概要

タータンチェックとは、さまざまな色や幅の縞を直角に交差して組み合わせた格子柄・チェックのこと。交差して作る格子は比較的大きめです。

「タータンチェック」と呼べるものは、正式にはスコットランドのタータン協会に認可されたもの。ただ、最近では似た感じのチェックも同じように呼ばれます。

13世紀頃スペインで織られていた小さな格子柄「チリタナ」が起源だと言われ、これがスコットランドに渡って発展し、伝統柄として16世紀頃から愛用されました。

特に貴族たちが家紋として特定のタータンチェックを持つようになり、スコットランドの伝統衣装キルトやプラッドに使われるようになりました。

現在、タータン協会に登録されているタータンチェックは数千種類もあると言われています。※タータンチェックの種類は下部に掲載

タータンチェックの特徴

どのタータンチェックも寒さが厳しいスコットランドで発展した柄らしい、あたたかみのある雰囲気が特徴です。ウール生地や織物との相性も抜群。

世界中に広まり愛されている柄なので、どの国・どの世代にも受け入れられやすいこともポイント。

イギリスやスコットランドなどには自分たちのタータンチェック(クランタータン)に強い思い入れを持っている人も多いです。

また、あたたかみのあるツイード生地には似合いますが、素材(ナイロンなどの化繊)や加工法(捺染・プリントなど)によっては安っぽい生地になってしまい、品格が損なわれてしまうこともあります。

伝統のあるタータンチェックだからこそ、どんな素材を使ってどんな生地にし、どんなアイテムを作るのか、しっかりと相性を見極めたいですね。

タータンチェックのメリット

  1. あたたかみのある雰囲気
  2. チェック柄の種類が豊富にある
  3. どの種類にも背景やストーリーがある
  4. 伝統柄として世界中で愛されている
  5. 国・性別・年代問わず取り入れやすい

タータンチェックのデメリット

  1. 強い思い入れを持つ人が多く、外国での扱いには注意
  2. 素材や加工法によっては品格が損なわれるおそれがある
  3. あたたかみのある柄のため、春夏にはあまり向いていない

タータンチェックの種類

クランタータン スコットランドの由緒ある氏族・家族が身に付けていたタータン。家名がそのまま柄名になっているものが多い。
ロイヤルタータン 王室のために作られたタータン。どこかで見たことのあるような有名な柄が多い。
メモリアルタータン 結婚式やお葬式などの「儀式」の際に用いられるタータン。
ディストリクトタータン 街・州・国などある特定の地域のために作られたタータン。
ミリタリータータン 軍用に作られたタータン。18世紀頃からスコットランドで各隊が同じタータンを身に付けるように義務付けられた。
ドレスタータン 男性が身に付けることの多かったタータンチェックを、女性向けにフェミニンに仕上げたもの。
ファッションタータン ファッションのために作られたタータン。BURBERRYやVivienneWestwoodなどが有名。
モダンタータン 近年になって生み出された、近代的なタータン。

 

 

その他

  • 日本では「タータンチェック」と呼ばれますが、単に「タータン(tartan)」と呼ばれることもあります。
  • タータンチェックの種類は豊富。色や太さの違う帯の組み合わせ方によってオリジナルのタータンチェックを作ることもでき、70ポンド(約10,500円)支払えばタータン協会に登記可能です。しかし登記には厳しい審査基準があります。
  • イギリス発のブランドBURBERRYのタータンチェックは正式には「バーバリークラシックチェック」という名前です。独自のタータンチェックを生み出せれば、それを使ったブランド展開もできるかもしれません。
  • タータンチェックはそのあたたかみのある雰囲気から、マフラーや手袋など秋冬アイテムに使われることが多いです。高級ツイード生地「ハリスツイード(Harris Tweed)」の定番柄でもあります。

タータンチェックの向いている用途

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40sポリエステル/レーヨンタータンチェックツイル
先染60sローンタータンチェック
ロイヤルタータン

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