マリンボーダー
概要
マリンボーダーとは、かつて船乗りの制服に使われていたよこ縞模様・ボーダー柄です。
配色には必ず白が用いられ、
- 紺×白
- 青×白
- 黒×白
- 赤×白
などが多いです。中でも、紺×白の爽やかな配色が代表的。縞の幅は基本的に等幅・等間隔ですが、そうでなくても、このような配色のものはマリンボーダーに分類されます。
現代では水兵をテーマにしたマリンルックやサーフスタイルの他、日常のカジュアルスタイルでもオーソドックスになったボーダー柄だと言えます。
マリンボーダーの特徴
マリンボーダーには必ず白が用いられているため、どの色と組み合わせても爽やかで清々しいスタイルになります。
シンプルでありつつもさりげなく存在感を放ち、目立ちすぎるということもない、バランスの良いデザインだと言えます。
太めのマリンボーダーはよりカジュアルになり、場合によっては幼く見えることも。細めのマリンボーダーはより洗練されたキレイめな印象になることがポイント。大人が取り入れるなら、細めのマリンボーダーが良いでしょう。
控えめさと主張のバランスが良いため、シンプルなTシャツであってもデニムパンツやスカートなどと相性が良く、どんなコーディネートにもよく合います。
ただ、ボーダーの宿命として「太って見える」ことも懸念されます。特に膨張色である白が取り入れられているため、服地として活用するならすっきりとしたシルエットのものを選ぶのが吉です。
また服地の全面に使用するのではなく、襟元、裾、袖など、一部使いしてワンポイント加えられるのも、マリンボーダーの魅力の1つだと言えるでしょう。
マリンボーダーのメリット
- 爽やかで清々しい印象
- シンプルだけど存在感がある
- 派手すぎず、バランスが良い
- 老若男女取り入れやすい
- 縞が太いとカジュアルに、細いとキレイめになる
- どのコーデにも合わせやすい
- 部分使いにも取り入れやすい
マリンボーダーのデメリット
- 幼い印象になることもある
- 太って見えやすい
その他
- 別名「パイレーツボーダー」。和名では「海賊縞」とも呼ばれます。
- マリンボーダーの発祥地はフランス。元々ボーダーは西洋で悪魔の柄とされ、犯罪者や異端者に着せられていましたが(いわゆる“囚人服”のイメージ)、16世紀頃、フランスとスペインの国境で地方の漁師が着ていたことが始まりです。それが後に、フランスの海軍に採用されました。
- マリンスタイルの先駆者として世界にマリンボーダーを広めたのは、フランスのブランド、セントジェームス。地元の漁師や船乗りたちの仕事着として快適で実用性のあるマリンセーターが、現在のマリンボーダーシャツの原型となっています。