ボーダー
概要
ボーダーとはよこ方向に走る縞模様のこと。
使用する色や縞の幅はさまざまで、明るいものから暗いもの、目を引くような派手で個性的なものまで数多くあります。※代表的なボーダー柄を下部に掲載
英語ではたて縞もよこ縞もまとめて「ストライプ(stripe)」と呼びますが、日本ではたて縞を「ストライプ」、よこ縞を(ボーダー(border)」と呼んで区別することが多いです。
よこ縞が交互に組み合わさったシンプルな構成なので、織柄や編み物の柄として表現も可能。現代ではプリントで作られるボーダー柄生地も多いです。
ボーダーの特徴
ボーダーはどのように組み合わせるかによって、雰囲気が大きく異なるデザインのひとつです。
- 縞の色
- 縞の数
- 縞の太さ
など、上記の組み合わせ方によって派手にもなりますし、控えめにもなります。派手なボーダーはよく目を引きますが、表現を変えれば「印象(記憶)に残りやすい」ためシンボルマークとしての役割を持たせられます。
ただボーダーの宿命とも言うべきか、よこ縞模様は人の視覚では膨張して(太って)見えるデザインです。ボーダーでもあまり膨張して見せないためには、スッキリとしたシルエットの洋服を選ぶのが良いでしょう。
また縞が太いものは子供っぽい印象になる点にも注意。子供向けアイテムとしては可愛らしくなりますが、大人向けアイテムにはあまり向かないかもしれません。
ボーダーのメリット
- 縞の色・数・太さの組み合わせ方で印象が変わる
- 派手にも控えめにもデザインできる
- カジュアルスタイルの定番
- 編み・織り・プリントで表現できる
ボーダーのデメリット
- 太って見えやすい
- 子供っぽい印象になるものがある
代表的なボーダーの種類
マリンボーダー | 船乗りの制服に使われていた爽やかな印象のボーダー柄 |
トリコロールボーダー | フランス国旗をモチーフにしたトラディショナルなボーダー柄 |
その他
- 元々「ボーダー(border)」には縁やヘリ、境界線を意味する言葉です・テキスタイルではプリント柄や織柄を布の縁にだけつなげてあしらったものや、レースの裾部分のよこ方向の柄を指していたため、日本では「ボーダー」と呼ばれるようになったという説があります。
- ボーダーは日本独特の呼び方。外国では「水平の」を意味する「ホリゾンタルストライプ」、「横切る」という意味の「クロスストライプ」と呼ばれます。
- ボーダーは悪魔の柄とされていたため、かつては異端者や犯罪者に着せる服(囚人服)として使われていました。それがフランスの港町で漁師が着るようになったことから、船乗りのモチーフになり、そして現代ではカジュアルスタイルの定番柄となっています。
- 日本ではたて縞のストライプが人気で、よこ縞のボーダーを着るようになったのは近年になってからです。そのため、伝統的な日本の和柄にほとんどボーダーは登場しません。