レジメンタルストライプ
概要
レジメンタルストライプとは、太めの縞が斜めに走った多色使いの縞模様・ストライプです。
使用する色は3色以上のものが多く、主に紺地にえんじ色や緑色の組み合わせ。ただ使用する色の組み合わせ方にルールはないので、それ以外の色使いも多いです。
縞の配列は規則的ですが、中には不規則に配列されたユニークなストライプもあります。
縞の方向は右上がり・左上がりどちらもありますが、右上がりの方が本場英国式です。一方で、左上がりの方は米国式とも言われています。
レジメンタルストライプの特徴
レジメンタルストライプには英国風の雰囲気が漂い、とても伝統的・トラディショナルなストライプ柄だと言えます。
多色使いにより、色のトーンを押さえたり統一したりしていたも、しっかりと存在感を放っています。シンプルなコーデの中にワンポイントのスパイスを効かせてくれるため、ネクタイの柄として用いられることが多いです。
ただし、レジメンタルストライプを身に付けるときには注意しなければいけません。イギリスでは出身大学のシンボルを表しているため、イギリスでレジメンタルストライプを身に付けていると誤解を招く可能性があるのです。
外国人と交流する機会の多い国際的なビジネスをしている人、イギリスに行く人などは、レジメンタルストライプを避けるようにしましょう。左上がりのレジメンタルストライプであっても、英国人はあまり好ましく思っていないようです。
また華やかさのある柄だからこそ、ネクタイ以上の使用面積(シャツ全面やジャケットなど)があると、目立ちすぎる、派手になりすぎることも。
どのアイテムに用いて、どのような用途で使用するのかをしっかり決めたうえで取り入れるようにしましょう。
レジメンタルストライプのメリット
- 英国風のトラディショナルな雰囲気
- とてもクラシックな印象
- 華やかで存在感がある
- ワンポイントとして活躍してくれる
レジメンタルストライプのデメリット
- 英国での着用には注意が必要(避けるのが無難)
- 目立ちすぎる、派手になりすぎることがある
その他
- レジメンタル(regimental)とは英国の近衛連隊のこと。17世紀頃の近衛連隊の旗に使われたり、隊服に身に付けていたことから、この名称で呼ばれています。別名「クラブストライプ」、和名は「連隊旗縞」。
- 元々は所属する連隊によって配色や縞の幅まで細かく決められていましたが、現在は特に決まりはなく、似たようなデザインのものを総称しています。
- 1920年頃、イギリスの皇太子時代のウィンザー公がアメリカ訪問時に着用していたことが、世界に広まるきっかけとなりました。
- 左上がりのレジメンタルストライプは、米国でブルックスブラザーズが商品化したものが由来。「レップストライプ」や「リバース」と読んで、右上がりのデザインと区別することもあります。