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防水加工

概要

防水加工とは、水や空気、水蒸気などを一切通さないよう、生地の表面をゴムや樹脂などの膜で覆う機能加工のこと。 加工方法にはいくつかのやり方があります。※特徴下部に記載

よく似た加工には撥水加工がありますが、撥水加工は圧力が加わることで水の分子が浸透してしまう一方、防水加工はいくら圧力が加わっても浸透しません。また防水加工はその効果が半永久的に続きます。 防水加工でありながら通気性のあるものが「透湿防水加工」です。多孔質(表面に多くの穴が空いている性質)の樹脂やフィルムで生地を覆って作ります。 防水加工・透湿防水加工できる素材は、ナイロンやポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンなど、強度が高い素材が多いです。

防水加工の特徴

防水加工は生地の表面をピッタリと覆ってしまうため、水や水蒸気のみならず、空気までも通しません。よって、衣類だと蒸れやすくなってしまいます。その代わりテントや傘など、蒸れる心配のないアイテムによく使われています。 透湿防水加工は、孔の大きさは水滴の2万分の1、水蒸気の700倍。水は通さず小さな水蒸気のみを通すため、防水でありながら通気性も持っているのがポイントです。 また防水であることは、汚れ防止にもつながります。汚れがついても生地内に浸透しないため、さっとひと拭きすれば落ちるのです。 撥水生地と異なり、効果は長く持続しどれだけ水に濡れても丈夫なので、洗濯も可能です。 ただし生地が破れる、摩耗する、5年以上の使用で劣化などしてしまうと回復できません。

防水加工のメリット

  1. 水を一切通さない
  2. 透湿防水加工なら通気性がある
  3. 汚れにくい
  4. 耐久度が高い
  5. 何度も洗濯して繰り返し使える
  6. 防水効果が長持ちする

防水加工のデメリット

  1. 蒸れやすい
  2. 衣類には不向き
  3. 一度劣化すると回復できない
  4. 透湿防水加工の生地は価格が高め

加工方法


ラミネート 生地の表面にポリ塩化ビニルを貼り合わせる
ポリウレタンコーティング ナイロン生地の裏側にポリウレタン加工をする
塩化ビニールコーティング 安価でより耐久性のある塩化ビニルをコーティングする

 

その他

  • 撥水加工は表面に撥水基が直立した膜を作ることで、表面の水は表面張力を起こし、水滴になって転がり落ちます。防水加工は表面張力は起こしませんが、徐々に効果が落ちる撥水加工と比べ、効果は半永久的に持続します。
  • 透湿防水加工生地で代表的な素材はゴアテックスやエントラントなどがあります。
  • 素材には化学繊維が選ばれることがほとんどですが、綿生地や麻生地などにも防水加工を施すことができます。

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