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帯電防止加工

概要

帯電防止加工とは、生地が電気を溜めて静電気を発生しやすい状態を抑える加工法・機能加工。

ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の場合、静電気が起こりやすいです。パチパチ音やピリッとした痛みが発生したり、スカートの裾がまとわりついたり、着脱時に髪型が崩れる、ホコリを吸着するなどの欠点があります。これらを防ぐのが帯電防止加工です。

加工方法は、一時的にコーティングする方法と繊維時代に加工する方法の2通り。※帯電防止加工の種類は下部に掲載

特に乾燥しやすいのは冬なので、冬の合成繊維製品(主にニット類)に帯電防止加工が施されることが多いです。

帯電防止加工の特徴

冬など湿度が下がっている時期に電気を通しにくい素材同士が摩擦すると電気が溜まります。この現象が「帯電」です。溜まったプラスの電気とマイナスの電気が触れ合うことでパチッという静電気が起こります。

この静電気の仕組みを利用し、帯電しにくい状態にすることで静電気が起こるのを防ぎます。

つまり、パチパチ音や静電気の痛み、ホコリの付着といった、静電気に関する煩わしさをすべて解消するというわけです。

表面をコーティングする加工法は手軽で自分でもできますが、効果は一時的。洗濯を繰り返すことで、効果はどんどん落ちていくというデメリットがあります。

帯電防止加工のメリット

  1. 生地が帯電しにくくなる
  2. 静電気の煩わしさを解消する
  3. 縫製作業などが行いやすくなる

帯電防止加工のデメリット

  1. 表面をコーティングしただけでは、洗濯により効果が落ちやすい

帯電防止加工の種類

  1. 界面活性剤などを使用し、一時的に静電気を起こりにくくする。市販のスプレー剤でできる。しかし、洗濯や水濡れなどで効果が落ちていく。
  2. 繊維自体に導電性を与える加工を施し、静電気を起こりにくくする。半永久的に効果が残る。具体的には電気を通しやすい糸を入れたり、吸湿性を高める物質を繊維に付着させるなど。

その他

  • 「帯電防止加工」は別名「制電加工」とも言います。または、消費者にもわかりやすいように「静電気防止加工」と謳っている製品もあります。
  • 主に合成繊維でできた衣類やスーツに施されるのが一般的。近年では精密機器や電子部品の工場、医療現場などでの需要が高まり、作業着や白衣などに施されることが増えています。

帯電防止加工の向いている用途

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