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カレンダー加工

概要

カレンダー加工とは、金属ローラーの間に生地を通し、熱をかけながら加圧(プレス)し、生地表面をフラットにする加工法です。この加工により生地表面には落ち着いた光沢感が生まれます。

「チンツ加工」はカレンダー加工の一種で、糊付けをした後同じように金属ローラーで加圧、圧縮します。糊付けをしていることで、通常より強めの光沢感が出るのです。

ただ、洗濯を繰り返すと糊が落ちてしまうため、樹脂加工をしてからローラーで加圧する「エバーグレーズ加工」が主流です。

カレンダー加工の特徴

カレンダー加工は生地そのものをプレスして光沢感を出すため、表面には何も保護していない状態。ラミネート加工等と比べると高い防水効果は得られませんが、日常使いしやすい落ち着いた光沢感が魅力です。

また、圧力をかけるために重量のある金属ローラを使用するので、表面が凹凸していたり、粗い目になっている生地でも問題なく加工できます。圧力により表面はフラットでなめらかになるのと同時に、ハリ感も出ますよ。

表面がなめらかになることで肌との摩擦が減ります。そのため、肌離れが良く足にまとわりつかないパンツやスカートなどにおすすめ。

ただ他の光沢感を出す加工法に比べると、光沢感が弱いです。チンツ加工の場合強い光沢を出せますが、洗濯により効果が落ちやすい点にも注意しましょう。

カレンダー加工のメリット

  1. 落ち着いた光沢感が出る
  2. 表面が凹凸していても処理可能
  3. フラットでなめらかな表面
  4. ハリ感がある

カレンダー加工のデメリット

  1. 強い光沢感は出せない
  2. チンツ加工は洗濯により落ちやすい

その他の光沢感を出す加工

光沢感を出す加工方法はいくつもあり、どれもよく似ているので迷いやすいかもしれません。ここでは、カレンダー加工以外の光沢感を出す加工の違いを簡単にまとめました。

シルキー加工 ローラーで加圧したり繊維を溶かしたりして、絹のような落ち着いた光沢を与える。
ラミネート加工 表面をポリウレタン樹脂素材などのフィルムで覆い、光沢感と防水性を持たせる。
コーティング加工 表面に樹脂などタイプの違うコーティング剤を塗布して、光沢感や肌触りを変化させる。
エナメル加工 表面をエナメル樹脂でコーティングし、独特の強いツヤを出す。コーティング加工の一種。

どんな光沢感を出し、どんな機能性を持たせたいかによって、最適な加工法を選びましょう。

その他

  • カレンダー加工をする機械を「カレンダー」または「圧搾ロール」「艶付ロール」と言い、カレンダーに通すことを「カレンダー掛け」と言います。
  • カレンダー加工の一種「チンツ加工」。「チンツ」は元々更紗模様をプリントした平織物のことですが、このチンツに似せた加工をすることから「チンツ加工」と呼ばれています。
  • カレンダー加工は、表面に凹凸を作る「エンボス加工」や、絹のような光沢感を作るシルキー加工の一種「シュライナー加工」などに応用されている、非常に便利な加工法です。

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