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しわ加工

概要

しわ加工 とは、生地表面に意図的にしわを付ける(あるいは付けた後に固定する)加工方法のことです。近年ではしわも生地の表面効果として捉え、ファッションとして楽しむ人も増えています。

しわ加工では、大きなしわ・小さなしわ・模様のようなしわ・規則的や不規則的なしわまで、さまざまなしわを作り出すことが可能。その製法もさまざまです。

  • セルロース繊維の場合……生地にしわの型を付けた後、樹脂を塗布して固定する
  • 合成繊維の場合……凹凸ローラーでしわを付けた後、熱で固定して取れないようにする(熱セット性を利用)

上記以外にも、しわのできやすい生地に水通しを行なってランダムなしわを付ける方法もあります。

しわ加工の特徴

しわ加工はおしゃれ加工の1つで、ピンと張った生地にもくしゃくしゃっとしわを付けることができます。このしわにより、ナチュラルでリラックスした雰囲気になるのです。

また平面的な生地がふんわりと立ち上がって立体的になるため、小洒落た雰囲気にも。薄手の生地でもボリューム感を得られますよ。

生地が立体的になることで肌に触れる面積も減り、さらりとした着心地にもなります。そのため春夏向けのスカートやブラウス、ワンピースなどに人気です。

他にも、すでにしわがついているため洗濯してもしわが気にならないこともポイント。アイロンいらずでお手入れも楽々です。

ただし、しわは永久的に残るものではなく、着用や洗濯、アイロンなどにより徐々に取れてしまいます。特にウールやセルロース系の繊維の生地はしわが取れやすいため、アイロンや乾燥機の使用は厳禁です。

また同様に、しわのできにくい生地に加工するのも向いていません。

しわがあることでナチュラルでお洒落になりますが、逆にいえばパリッと感が求められるフォーマルウェアなどには不向きです。

しわ加工のメリット

  1. 平面的な生地がふんわりと立体的になる
  2. 薄手の生地でもボリューム感が出る
  3. ナチュラルで小洒落た雰囲気になる
  4. さらりとした着心地になる
  5. 洗濯してもしわが気にならない
  6. ノーアイロンでお手入れ楽々

しわ加工のデメリット

  1. 着用や洗濯、アイロンにより徐々にしわが伸びてしまう
  2. しわのできにくい生地には不向き
  3. フォーマルウェアには不向き

その他

  • 麻素材などにみられる自然なしわを綿やレーヨンで表現する「ワッシャー加工」も、広義で言えば「しわ加工」の1つに分類されます。
  • しわを意図的に付けるしわ加工とは逆に、しわを付きにくくする「防しわ加工」もあります。樹脂の塗布などのやり方があり、防しわ性だけでなく耐水性も改良可能です。

しわ加工の向いている用途

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